セガサターン(SEGA SATURN)の凄いスペックまとめ

どんなゲーム機だった?

性能・スペック

製品名
SEGA SATURN (型番: HST-3200)
メーカー
SEGA
CPU
製品名
日立 SH2(HD6417095) ×2
(後期型では1チップ型のHD6417098)
CPUコア
32ビットRISC CPU
動作クロック
28.64MHz
キャッシュ
4KB
MIPS
25MIPS ×2
メインメモリ
メインメモリ
SDRAM
メモリ容量
2MB
グラフィック
製品名
VDP(Video Display Processor)×2
解像度
320×224(ノンインターレース)
~704×480(インターレース)
同時発色数
24bitカラー(1677万色)
パレット発色
2048 / 1024色
テクスチャメモリ
1.5MB
ポリゴン表示
フラット:90万ポリゴン/秒(最大)
テクスチャ:30万ポリゴン/秒(最大)
画像処理

画面表示(VDP2)
1面は拡大縮小回転(2軸)と他の面との半透明表示
ラスタ分割表示可能
動画再生はソフトウェアによる展開(Cinepak・TrueMotionなど)

スプライト機能(VDP1)
拡大縮小、回転、変形サポート
スプライト同士やBG面との半透明合成表示

機能

ワイヤーフレーム
フラットシェーディング
グローシェーディング

サウンド
サウンド

SCSP(Saturn Custom Sound Processor)
+ MC68EC000(11.3MHz)

同時発音数
FM/PCM 合計32ch
PCMサンプリングレート
DC~44KHz
PCMデータ
8/16bit
サウンドRAM
512KB
その他
32ch エンベロープジェネレータ内蔵
プリスケーラ内蔵8ビットデジタルタイマー内蔵
デジタルミキサー内蔵
ヤマハ製FH-1 DSP内蔵(各種サウンドエフェクト制御)
ドライブ
コントローラチップ
SH-1(SH7034) 20MHz
バッファメモリ
512KB
対応ディスク
CD-ROM
対応フォーマット
SS用CD-ROM
CD-DA(音楽CD)
ドライブ性能
CD-ROM 2倍速(300KB/秒) CLV(線速度一定)
その他
外部インタフェース
シリアルポート
MIDIインターフェイス
セーブデータ
内蔵メモリ
パワーメモリー(拡張スロット)
外形寸法
260mm(W)×230mm(D)×83mm(H)
CD-ROM
最大容量 570MB
コントローラポート数
2
消費電力
15W
付属品
電源コード、ステレオAVケーブル、取扱説明書、コントロールパッド×1、リチウム電池(CR2032)

 

 

スペック解説

プロセッサ

日立製作所(現在はルミナステクノロジに移管)が開発した「SH-2」プロセッサを採用している。SH-2は元々、組み込み用32bit RISCプロセッサ「SH-1」をセガサターン向けに改修した製品だった。その改修前の「SH-1」もCDドライブコントローラとして搭載されている。このSH-1からSH-4まではセガとルネサスはとても密接な関係だったことが分かる。

このSH-2は2基搭載され、マルチプロセッサ構成となっていた。ただし、キャッシュ容量の制限などにより、2基分のパフォーマンスを得ることは容易ではなく、ほとんどのゲームソフトでは単にシングルプロセッサのシステムとして使用することがほとんどだった。

後にコストダウンのため、2プロセッサを1チップ化した製品を搭載していた。

 

グラフィック

CPUだけではなく、グラフィック用プロセッサも2基搭載している。搭載された「VDP(Video Display Prosessor)」はそれぞれ役割が決められ、スプライトおよびポリゴン機能(VDP1)と、BG(バックグラウンド画面)機能(VDP2)に処理を分散している。

プロセッサが豊富にあり、同時期に発売されたプレイステーションと比較して性能が良く思われることが多い。しかし、当時キラーソフトとしていた「バーチャファイター」等の3Dポリゴンの表示は、2D向けプロセッサでスプライトを貼り続けて擬似的に3D表示させていたため、スペックで表示している性能数値が出る事は無かった。3D向けプロセッサを持っていたプレイステーションに大きく差を付けられる結果となった経緯がある。

 

サウンド

サウンドもやはり、「SCSP(SATURN Custom Sound Prosessor)」とサウンドCPU「MC68EC000(11.3MHz)」のプロセッサ2基構成となっている。

PCM音源32ch、FM音源8chの再生が可能。今となっては当たり前になった、サンプリングすれば何でも再生できるPCM音源が使えることと、メガドライブ等FM音源の過去のデータが扱えるメリットがある。

 

通信

別売りでアナログモデムを扱える「セガサターンモデム」が発売された。これを使用する事でインターネットに接続してウェブページを閲覧できたり、オンライン対戦が実現できた。

しかし、まだインターネットどころか各家庭にパソコンもまだ普及していたとは言い難い”1996年”での発売のため、この機器もあまり売れる事無く販売終了してしまった。

http://memories.segakore.fr/segahard/ss/modem.html

 

メディア

媒体はCD-ROMを採用した。倍速読み取り性能のため、プレイステーションと同等の性能である。

セガサターンでは海賊版対策のため、CD-ROMに「サターンリング」と呼ばれる特別領域が設けられている。そのため、通常のCD-ROMの容量650MB〜700MBよりも若干少ない、570MBの容量となっている。